かなり前になりますが、各国首脳が当時のアメリカ大統領トランプ氏を陰で笑っている映像が拡散され話題となりました。陰口は気持ちの良い話題ではありませんが、首脳たちの使う単語や表現が勉強になるので扱っていきたいと思います。
陰口の背景は?
英語の表現について説明する前に報道された内容の背景について少し説明します。映像に映って話をしているのはカナダのトルドー首相、イギリスのジョンソン首相、フランスのマクロン大統領、オランダのルッテ首相です。ロンドンのバッキンガム宮殿で開催された歓迎会で、以前の会談でトランプ氏が40分もの記者会見を行ったことを笑いものにしている様子が撮られてしまったようです。
なんとも言えないニュースですね(_ _)次に会話の中で使われた語句について解説していきます。
press conference(記者会見)
冒頭でトルドー首相がIt was like a 40-minute press conferenceと言っていましたね。このpress conferenceの意味は「記者会見」という意味で政治家のものからスポーツ選手のものまで表します。例文も見てみましょう。
・The prime minister holds a press conference tomorrow.
(首相は明日記者会見を開きます)
・I think this is one of the most memorable press conference moments in sports.
(これは最も記憶に残るスポーツ記者会見における瞬間だと思う)
jaw(下顎)
ここでのjawは「下顎」の意味で、chin「あご」と異なりえらなどを含む下の顎全体を指します。

one’s jaw drop
トルドー首相は、“I watched his team’s jaws drop to the floor.” と言っていましたね。直訳すると「彼の側近たちの下顎が床に落ちるのを見た」となります。ここでは本当に顎が床に落ちた訳ではなく、one’s jaw dropで、「(〜の)口が驚きで開いてしまう」ということを表しています。この表現は良い意味にも悪い意味にも使うことができるので覚えておきましょう。
こちらも例文も見ていきましょう。
・Cailee is gorgeous! Your jaw would drop if you see her.
(ケイリーはとっても美しいよ!彼女を見たら君もびっくりして口が開いちゃうよ)
・This news that he was arrested made my jaw drop.
(彼が逮捕されたというニュースには驚いた)
I watched his team’s jaws drop to the floor. という文には、watch(見る)という知覚動詞も使われています。知覚動詞の使い方についてはこちらの記事をご覧ください。
jaw dropping
他にも jaw dropping「開いた口が塞がらない、驚くべき」を使って、以下のような文も作ることができます。
・This room has a jaw-dropping view over the city.
(この部屋からは街全体の驚くほど素晴らしい景色が見えます)
・What happens in this village is jaw dropping.
(この村で起きていることには本当にすごいことです)
おわりに
今回は各国首相の会話の中から、press conferenceやjawなどの単語、さらにはone’s jaw dropという表現を解説しました。知ってそうで意外と知らない英語だと思いますので、ぜひ使いこなして1つレベルアップしましょう。
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