今回から高校の英語の教科書に載っている単語や熟語が実際にどのように使われているのかを解説していきたいと思います。シリーズ第1号の単語はshareです。最後に練習問題もあるのでぜひ挑戦してみてください。
shareの意味と主な使い方
動詞のshareは「(物の一部を)分ける」「共有する」というのが主な意味です。また、share a pizza with them(彼らとピザを分け合う)というように、 withを使って誰と(に)シェアするのかということを表します。

次にshareを使った便利なフレーズを見ていきましょう。
分ける
shareの日本語訳として最も使われているのが「分ける」だと思います。例文は以下の通りです。
・Let’s share the pizza together.(ピザを分け合って食べよう)
・I don’t think she will share this money with us.(彼女はこのお金を私たちと分け合いたくないと思う)
ここでのshareは同じものをそれぞれ等しく分け与えるイメージです。
共用する
・We share this bathroom.(私たちは風呂場を共用しています)
・School computers are shared.(学校のコンピュータは共用です)
日本語でもルームシェアやカーシェアなど「共用する」という意味が浸透してきていますね。同じものを複数人で使うイメージです。2つ目の文のように物を主語に受動態にしても使うことができます。
話す・伝える・教える
話や情報を共有する場合もshareを伝えることがあります。
・Can you share your study tips with me? (私に勉強のコツをおしえてくれない?)
・I would like to share my childhood experience.(幼い頃の経験を話したいと思います)
・Thanks for sharing about this book. (この本について教えてくれてありがとう)
YouTubeのvlogや解説動画などで「みなさんに(と)シェアする」というような言い回しを使っているのを見たことがあるかもしれません。その場合の「シェアする」というのは情報共有の意味です。
共有する
・I’ll share my screen. (画面共有します)
・When I’m down, I want to share my emotion with somebody.(落ち込んでいるとき誰かと気持ちを共有したくなります)
・We share many common things. (私たちは共通点がたくさんあるね)
「話す・伝える・教える」と似ていますが、共通のものを見たり感じたりする際にもshareは使えます。1つ目の例文はオンライン会議の利用が増えてよく使われるようになりましたね。また2つ目の例文のように気持ちや感情に対しても使うことができることもポイントです。3つ目の例文は上2つとは異なり「共有」という訳は使っていませんが、同じ点を共有しているという意味の「共通点がある」というのもshareを使って表すことができるので覚えておきましょう。
練習問題
今度はみなさんがshareを使った英作文に挑戦してみましょう。
1. もちろんこのケーキは彼らと分け合いますよ
Of course, I will ____ ____ ____ ____ them.
2. そんな面白い話をしてくれてありがとう
Thanks for _______ ____ __ interesting story.
3. 私たちはたくさん共通点があるね
We _____ ____ ______ ______.
解答例はこちらです。
1. もちろんこのケーキは彼らと分け合いますよ
Of course, I will share this cake with them.
2. そんな面白い話をしてくれてありがとう
Thanks for sharing such an interesting story.
3. 私たちはたくさん共通点があるね
We share many common things.
正しく訳すことは出来ましたか? 普段の生活でもshareを使ってみてください。
コメント